会社に金がない!その時にすることとは
会社を経営していると、経営が苦しくなる時があります。
何だかパッとしないなぁと思っていたら数カ月が過ぎてしまい、気が付いたら会社の口座にお金が無くなっていたり。
仕事が忙しくなると新規顧客開拓がおろそかになり、いつのまにか仕事がない状態になるとか。
あるあるです。
商売ですから当然と言っても良いと思いますが、波があるんですよね。
誰もが経験するこの「会社にお金がない」「お金が無くなっていく」状態。
こんな時に、頭に浮かぶのはなんでしょう?
融資と答える人が多いかもしれません。
しかし、融資は返済原資があってこそのものですから、単純に融資を受ければ済む話ではありません。
お金がない状態を改善する何よりの方法は、キャッシュが早く入る売り上げを上げることです。
キャッシュが入る売上げは究極の資金調達だからです。
そういうと、今すぐ売上げを目指すことに全力を注ぐ人がいます。
確かに、今すぐキャッシュを求めるのなら、今すぐ売上げを目指す必要があります。
これはやむを得ない事だと思います。
ただ、「今すぐ売上げを上げること」って簡単なことではないのです。
焦れば焦る程、ドツボにハマります。
結果、顧客を食いつぶすような売り方をしたり、不正をしたり。
目先の金を追うと、良い結果がでないことが多いです。
思考が金に負けるという状態です。
私が言うまでもなく、経営者であれば実感していると思いますが。
では、どうすれば良いのか?
中長期的な売り上げを目指すことです。
そもそも、現時点で会社の売り上げが足りないのは、
「中長期的な施策の失敗」ことが原因です。
今している苦労は、過去積み重ねてきた失敗でもあるのです。
中長期!?そんな悠長なことを言っている余裕はないよ!
そういう声が聞こえてきそうです。
中長期的な施策をすると、1年後に成果が出ることも、来月成果が出ることもあるのです。
昔、オートバイに乗っていました。
コーナーにオーバースピードで入ってしまうと、外側のガードレールに目線が行きがちです。
しかし、バイクは視点に進むという特性があります。
ヤバい!と思った時こそ、イン側の脱出ラインに目線を向ける必要があるのです。
比喩的表現でしたが、経営も一緒。
ヤバい!と思った時に、ヤバいほうを向いてはダメ。
本来あるべき姿の方向に目線も意識も向けていく必要があります。
このことは、売り上げだけの話ではありません。
従業員の教育でも同じです。
人がいないからとか、本来あるべき姿でない従業員をそのままにしておくと、3年経っても5年経っても今と同じ悩みを抱えていることになります。
経営者が目指さなければ、従業員も目指しません。
経営者が目指す目的地を言語化し、自らもブレずに行動する。
結果、従業員も同じ方法を向くのです。