生き残る経営者、生き残る会社

企業の10年生存率は6%程度と言われます。
10年以内に倒産してしまう可能性が、94%って尋常じゃない確率です。

こんにちは、業務改善コンサルタントの杉山善昭です。

ガン治療の中で、10年生存率という言葉をよく使いますよね。
これと比べるといかに企業の生存率が低いかお分かりになるかと思います。

ちなみに飲食店の場合、開店から1年以内に半数が潰れてしまうそうです。
今回は、生き残る企業になるために必要なことを解説していきたいと思います。

根本的な原因

企業が生き残るには、絶対的に必要なことがあります。
それは「売上げ」です。

そんな事か。と思いましたが?

意外と分かっていない、しかし重要なポイントがあります。
短期的に売上げを上げることは比較的簡単です。

もっとも、短期的に売り上げを上げることができなければ、即退場ですが。。。

会社を倒産させる経営者の多くは、短期的な売り上げを、長期的な売り上げと勘違いする所です。

もう少し具体的に書きましょうか。

例えば、何かのブームに乗って一気に会社の売り上げが上がる、
→どんどん在庫や人を増やす→ブームが去る→売れなくなる。
というパターンです。

ブームと書くと、ブームになんか乗るからだ。と思うかもしれません。
しかし、意外とブームに乗っていることに気が付かない経営者が多いのです。

この売上げがずっと続くと思う経営者が。

喫茶店をマクドナルドが潰し、マクドナルドをコンビニが潰し、というように、未来永劫自社の商品やサービスが売れ続けることはありません。

売上げを上げ続けるために必要なこと

進化を止めない

売上げを上げ続けるためには、変化することが必要不可欠です。

売れる商品やサービスを運よく見つけることができたとしても、同じようなサービスを展開する会社が必ず出てきます。
マクドナルドやコンビニの話の通り、ビジネスの世界は正にサバイバル。

一度成功したビジネススキームに胡坐をかいて座っていると、いつの間にか他社に追い抜かされていることはよくある話です。
倒産する会社は、一度成功したスキームをドンドン捨てて、改善しています。

ノーハンデ

将棋の世界では、実力の差をなくすためにハンデ戦が行われます。
上級者が飛車角を落として、下級者と戦うというものです。

将棋以外でもハンデ戦はあります。
ゴルフの競技もそうですよね。

しかし、ビジネスの世界はノーハンデ戦です。
零細企業だから、大手企業が手加減してくれるなどということは一切なく、ガチンコの勝負です。

吹けば飛ぶような企業が大手に駆逐されないためには、大手企業がやらない、やりたがらない分野で勝負をすることが必要です。

全て自己責任

会社を倒産させた経営者の多くが口にする言葉。

古い言葉も新しい言葉もありますが、「景気が悪くて」「サブプライムで」「リーマンショックで」「消費税」。。。
とにかく、何でも言えてしまいます。

厳しい言い方ですが、何かの事態が発生しても生き延びる会社は五万とあります。
会社が倒産するのは、外的要因ではありません。

経営者としての能力が足りかなったからなのです。

世の中の景気が、ずっと右肩上がりでないことは中学生でもわかることです。
右肩上がりの世の中でないのに、右肩上がりのような経営をしていては、倒産しても当然です。

車の運転免許を持っている人は、皆知っていることですが、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」という言葉があります。
正に会社経営も同じ。

このまま売上げが上がるだろう。ではなく、売り上げが下がるかもしれない。という意識が必要です。

売上げが下がるかもしれないという所に、思考が廻れば、自ずとやるべき事が浮かんできます。
不景気で倒産する会社は、景気が良い時に何もしていない会社です。

「儲かったのは人のおかげ、儲からないのは自分のせい」という意識も大切です。

これからの企業像

最初から上場を目指してビジネスをするなら話は別ですが、これから起業しようとする人のほとんどは上場することは視野に入っていないと思います。

今更説明するまでもなく、日本の人口は減少し続けています。
世界を相手にビジネスするならともかく、日本でビジネスをするのでしたら、人口減少にアジャストしたビジネスをする必要があります。

事業の拡大を前提としない、少人数運営高付加価値高粗利型のビジネスが必要です。

過去の日本においては、組織の拡大、売り上げの拡大を目指し、規模経営が必然でした。
しかし、現代の日本において、規模を求めることは、時代に逆行することで下りのエスカレーターを一生懸命駆け上るようなものです。

売り上げ規模を追わず、できるだけ少ない人数でビジネスを回すこと。できるだけ、高い粗利を出すこと。

これを実現するには、ニッチな分野の業務がベストです。

供給の少ないニッチな業務は、粗利が低い傾向がありますが、集客コストの削減、業務の効率化を実現することができれば、安定した経営ができます。

ニッチなビジネスが起動に乗ったら

ビジネスのスタートはどうしても、フローの売上げを確保することになります。

ストック売上げももちろん大切ですが、損益分岐点を超えるまでがとにかく大変なので、まずは会社を回すためにフローの売り上げを確保することになります。

会社を倒産させる経営者の多くは、前述した通りフローの売り上げがずっと得られると勘違いしてしまうことです。
従って、フローの売り上げを確保できるようになったら今度は、ストックの売り上げを確立させることが必要です。

この時に注意するのは、フローの売り上げは、本業にとらわれる必要は全くない、ということ。
本業のフロー売上げに連動するようなストック売上がダメという訳ではないのですが、具体的な事例で言いましょうか。
アパートを建築している大同建託という上場会社があります。。

地主にアパートを立ててもらい、それを一括借り上げし転貸するビジネスです。

建築時にフローの利益が出て、一括借り上げでストックの利益が出るとてもよくできたビジネスモデルです。

しかし、このビジネス一つだけ欠陥があります。
建物を建てるフロー売上げがないと、ストックの売り上げも下がってくるという点です。
関連性のあるビジネスは、上手く回ると効果が倍増しますが、どちらかが回らなくなるともう片方も売り上げが低下するという弱点があります。

筆者は、フロー売上げとストック売上げは連動性がないビジネスの方がオススメです。

金融資産を持っても良いでしょう。
特に特定の金融商品を進める訳ではありませんが、Jリートは利回りも高いですし、間接的に不動産を所有しているので、株のような倒産して紙切れになる可能性が非常に低いです。

経営者が気が付かないあのこと

最後に、多くの経営者が気が付いていないもう一つ事項についても触れておきましょう。
とても重要なことです。

それは、経営者も年を取る。ということです。
自分だけはいつまでも若々しいと思っているかもしれません。
私もそう思いたいです。

しかし、世間的に見ればやはり年齢を重ねていますし、実際に見た目も二十歳代の時とは全く違います。

経営者は皆、引退に向かって毎日進んでいるのです。

従って、一日も早く自分が現場に出なくても良いようにビジネスを回す必要があります。

これから起業をする方には、全く想像もできな話かもしれませんが、ビジネスのすべてを自分でやる。という発想から少し違うものが見えてくるのではないでしょうか?

この記事を書いた人:杉山善昭

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