使えない社員の使い方はある?経営者のジレンマを解決する方法
こんにちは業務改善コンサルタントの杉山です。
経営者は自分の会社の業績を上げようと躍起になっていますので、毎日24時間仕事のことが頭のどこかにありますよね。
少しでも業績を上げる為にどうすればよいか考え、行動していると思います。
一方社員はどうか?
ほとんどのケースで、その社員のモチベーションに不満があるのではないでしょうか?
・当事者意識がない
・責任感がない
・作業員の視点しかない
私が受ける相談の中でも、社員が思い通り働かない。使えない。というものが圧倒的に多いです。
今回は、「使えない社員」について杉山視点での話をしていきますね。
経営者の仕事は、会社の利益を確保すること。
これに尽きます。
売上げが前年対比で伸びようが伸びまいが、毎年安定した利益が出れば、会社は維持することが可能です。
多くの経営者が、売上げできるだけ伸ばしたいと考えている理由は結局、安定した経営をしたいという思いからです。
この意識の経営者に対して、社員はどうでしょう。
「何が何でも出世したい」という社員は、肌感覚ですが100人の社員中、5人もいれば良いほうではないでしょうか。
それどころか使えないなぁ。。。と思う社員の割合の多さ。
肝心かなめの話。
働き方に対する価値観ですが、
「出世欲のある社員だけではない」という事です。
出世欲があるからガリガリ仕事をするのであって出世欲がない場合、「基本的に仕事は言われたことだけやれば済む」という価値観を持っています。
この経営者と社員の意識の差は歴然です。
しかし、経営者から見るとスタッフの働く姿に不満を持ってしまうことが多々あります。
確かに経営者の能力の高さから見れば、社員のスキルは著しく低いかもしれません。
こんな時はどうしたら良いと思いますか?
私が経営者からご相談を受けた時に、お話しするのは、
「では、社員全員が社長のようなモチベーション、スキルで仕事をしたらどうなると思いますか?」と聞きます。
大抵、「いや~そうなったら、うれしいね♪」とおっしゃいます。
私は「もし、スタッフ全員が社長のような意識になり実際に行動したら、全員会社を辞めてしまいますよ」と言います。
社長のようにできないからこそ、そのスタッフはあなたの会社にいるのです。
社員を思い通りに動かそうとするほうが無理があるというものです。
「思い通りに行かない方が普通」なのです。
社員ができないとバカにしているのでは決してありません。
では
・当事者意識がない
・責任感がない
・作業員の視点しかない
というスタッフをそのままにしておくしかないのか?
それは違います。
出世欲がない社員であっても、できない社員であっても改善は可能です。
ドラマの陸王。
足袋職人の女性たちは出世欲などみじんもありません。
でも、みな生き生きと仕事をしています。
ドラマなので少々盛っている部分もありますが、各スタッフの存在価値を経営者が認めることでスタッフのモチベーションは上昇します。
「できない社員」と感じる場合は、「その業務をする能力がない社員にできない仕事を押し付けている」という視点で見てはどうでしょうか?
例えば、野球の1番バッター。
バットにボールを当てる技術があり、選球眼(ストライクとボールを見極める能力)、足が速い。
というスキルを持った人が一番バッターです。
1番バッターをいきなり4番バッターに起用しても効果は生まれません。
何故なら
4番バッターは、ヒットとホームランを打つ能力が高い選手が担うポジションだからです。
適材適所と言う言葉ある通り、そのスタッフの能力を見極め、起用することが経営者や上司の仕事です。
つまり、「使えない社員」というのは経営者や上司に問題があるのです・
モチベーションを上げて適材適所に配置するだけで、「使えない社員」の問題は解決します。
実は私も7年位前、使えない社員を辞めさせたことがあります。
当時は、「使えない」と思い込んでいましたが、本当に使えないのは私の方だったと猛省しています。
社長のような思考にならなくても、その現場のスペシャリストになってくれればOK。
現場のスペシャリストになってもらう為には、存在価値を認める本人に伝達することです。
「給料」という要素だけが社員に還元する方法ではありません。
他にもいくらでも方法があります。